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老老介護の果てに、思い出の湖畔に向かった夫婦の、台詞のない物語

夫は長年に渡る妻への介護生活の果てに自らの体を患い、妻よりも命の燈火が少ない事を知った。頼る宛てもなく、世間との交流も蓄えも持たない夫は、ひとり出口を失っていく。老老介護の現実は厳しく、次第に生きる力を枯渇させていく夫。彼が最後に求めたのは、部屋に飾られた一枚の旅行写真。かつて森の湖畔で撮影したスナップ写真に象徴される妻と自分の笑顔だった。車椅子を押して、たどり着いた森の湖畔。しかし追憶の風景の中にあっても妻の表情は戻ることはなかった。夫は巻いていたマフラーで妻と自分を結びつけてその身を投げる。そして、一瞬の幻を体験するのだった。この世とあの世を繋ぐ道。湖畔の水はすべて凍結し、すべては対岸へと繋がっている。妻が、元気な姿で微笑んでくれる。労ってくれる。久しぶりに見る妻の優しい表情に、夫は介護に尽くした日々が、妻にちゃんと届いていたことに気づき、報われるのだった。夫は、妻の手をひいて、きびすを返して此岸へと戻った。二人で共有できる残された時間を、惜しいと思った

30分

監督:外山文治

出演:遠山陽一、百元夏檜

Sep.20(Sun) Yamaha Music Center (Irvine)  2:15pm

アーバイン会場では、この映画は、「振り子」と合わせて上映します。1枚のチケットで2本鑑賞できます。

当日券は、窓口にて$10で販売いたします。